行事を中心として、学校生活のようすを紹介します。
生活の中での仲間との関わりにおける言動や考え方を振り返り、いじめの発生を防ぐためには傍観者であってはならないことを理解させ、すべての生徒が正義感をもって問題解決に向かおうとする態度を育てる学習活動を行いました。 まず、「輪中人権宣言」に照らし合わせた内容でアンケートをとり、互いにどのような関わり合いをしているのか意識調査をしました。アンケートの集計結果から、仲間との関わり方にある問題を見つけ話し合いました。輪之内中全体で見ると、「相手の気持ちを考えて行動している。」「仲間の誰でもいいところがあると思う。」と答えた生徒がほとんどでした。しかし、「いじめやからかいを見たり聞いたりしたときにどうしますか。」という質問では、いけないことをいけないと堂々と言えないという弱さが伺えます。 次に、こうした自分たちの弱さに気づかせるとともに、いじめに対してどのように向き合えばよいのかを学ぶために、具体的な事例を示したDVDを視聴しました。 いじめは、周囲の生徒の態度によって助長させたり、抑止させたりします。学校生活では、こうした周りの仲間の存在が大きく、全員がいじめに関わる当事者意識をもって「いじめを許さない学級」をつくっていくことが大切です。 生徒の振り返りを紹介します。 「これから仲間がからかわれているのを見かけたら、あなたはどうしますか。」 ・からかっている人の立場には絶対にならずに、からかわれている人の味方になって気持ちを落ち着かせてあげるようにする。 ・からかわれている子に話しかけたり、周りにその子のいいところを教えたりして、周りの空気を変えたりする。からかっている子がしていることを、笑わないようにする。 「これから仲間の弱さや悪口に同意を求められたら、あなたはどうしますか。」 ・いじめをしている人の思いにはならないようにする。からかっている人と一緒に笑わない。 ・いじめている人から同意を求められても、「うん」「そうだね」と肯定の言葉は口にしないようにする。弱さや悪いところは誰にでもあるということ、よいところもたくさんあるということをいじめられている人に伝える。 「これからいじめを許さない環境をつくるために、あなたはどうしますか。」 ・人の悪口や陰口を言わない。言わせないようにする。また、人のことを笑ったりけなしたりしている人を見たら、いいところを見つけて帰りの会の「輝き見つけ」で発表する。 |