行事を中心として、学校生活のようすを紹介します。
輪之内町社会福祉協議会主催の「福祉きらきら講座」に輪中生が参加させていただきました。今年は、「天気予報の裏側と地球温暖化」と題して、NHK「おはよう日本」で気象キャスターとして活躍中のフリーアナウンサー
酒井千佳さんの講演を聞きました。 酒井さんは早朝の番組に出るために深夜1時に起床、様々な準備やその日の気象予報を行っています。 講演の内容は、気象予報士としての仕事や専門家としてライフワークにされていること、地球温暖化に伴う気候変動などについて分かりやすく話をしてくださいました。さらに、キャリア教育の側面から将来の自己実現に向けたメッセージを聞かせていただいた講演会でした。 「気象予報士としての仕事」・・・ 実際にニュースで使った天気図や空の画像を使いながら、気象予報をどのように行っているのかについて話をしてくださいました。雨が降る、晴れるという予報は、上空の雲や気圧がどのような状態にあるのかを予測することであると教えていただきました。 また、気象予報をするだけではなく、他のアナウンサーと同様に放送時間内の持ち時間に合わせて臨機応変に話す内容を変更したり、季節の話題を自分で取材したりすることも必要であり、プレゼンテーション力も重要であると分かりました。 「気象予報士の使命」・・・ 台風や集中豪雨による特別警報の発令についても放送することがあり、警戒情報を伝えてきました。しかし、一昨年の夏に起こった鬼怒川の決壊事故で被災した現場の映像を見ながら実況したときは、表現を工夫してもっと危険であることを伝えていたら、被害をもっと食い止めることができたのではないかという思いにもなられたとのことでした。ニュースを聞いている人々の命に関わる仕事であると改めて思い直したという体験談から、生徒たちは仕事に対する責任の重さを学ぶことができました。 「強い台風や短時間豪雨などが増えている」・・・ 地球温暖化の影響で、様々な地球規模での気象変動が起こっている現状を教えていただきました。強い台風や短時間豪雨、猛暑日の増加やそれらによる影響は深刻さを増しています。エアコンの温度設定を抑えたりグリーンカーテンを設けたりするなど、私たち一人一人の心がけで大きく温暖化防止に貢献することができます。 最後の質問コーナーでは、「どうして気象予報士になられたのか」という質問が生徒から出ました。最初は地方局のアナウンサーになったが、小さい頃から挑戦したいと思っていた気象予報士に挑戦しようと決意されたとのことでした。アナウンサーの仕事をしながら1000時間を超える勉強をして、試験に2回不合格となりながらも3回目でなることができという話から、夢をあきらめないでひたうきに努力することの大切さを教えていただきました。 |