行事を中心として、学校生活のようすを紹介します。
【入学式準備・学級発表】 | ||
【入学式】 | ||
【学級開き】 | ||
【校長式辞】 咲き誇る桜の花に祝福を受け、希望に胸を膨らませた全校生徒の皆さんと、今年度の入学式並びに始業式を迎えることができました。 本日は、箕浦 靖男(みのうら やすお)教育長 様、近藤 晶博(こんどう あきひろ)PTA会長 様のご臨席を得て、本式典が挙行できますことに、厚く御礼申し上げます。 さて、119名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。 皆さんは、今日から輪之内中学校の一員となりました。本校は、将来の輪之内町を支える人材を育てるという、地域の大きな期待を担い、これまでに70年の歴史を刻んできました。開校当時からの校訓である「開拓精神」には、『自らの人生を切り開いていく強さを身に付け、豊かな才能を実らせて欲しい』という願いが込められています。そして、「ひとりだちのできる生徒」の育成を教育目標に掲げ、一人一人が自ら考え、正しく判断して主体的に行動できる生徒を育てることを大切にしています。 皆さんは、入学式を迎えるにあたり、新たな仲間との出会いや小学校にはない専門的な学習、スポーツや文化活動を通して自分を磨く部活動といった、中学校ならではの生活に、期待と不安を抱いていたのではないでしょうか。 そうした1年生の皆さんには、「チャレンジ」という言葉を贈ります。 「チャレンジ」とは、「挑戦」という意味があり、新たに出会う人や新たに行うことに対して、決して臆することなく、積極的に挑んでほしいと考えるからです。中学校の3年間は、小学校の6年間分に相当すると言われるほど、心も身体も見違えるように成長させてくれます。 日々の学校生活の中で、「チャレンジ精神」を発揮して、様々な活動に取り組み、うまくいったり、うまくいかなかったり、喜んだり、悲しんだり、葛藤したり、後悔したりするなどの経験を通して、仲間と共に自分自身を向上させていきましょう。 保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。 私たちの輪之内町は、「感謝」と「思いやり」の心に溢れたまちです。地域の皆さんは、かつて治水工事に尽力をされた薩摩義士の方々への感謝を決して忘れることなく、永きにわたり慰霊を続けておられます。先人の、なみなみならぬ労苦の上に、今日(こんにちの)の豊かな生活がある、だからこそ、よりよい社会を築かなければならいという考え方が、輪之内町には脈々と息づいていると思います。 これからの時代を生きる、お子さんたち一人一人にも、こうした豊かな心を育むとともに、「確かな学力」「健やかな身体」を育成するため、私たち職員一同、精一杯取り組むことを、ここにお約束します。 とりわけ、生徒たちは、だれもがよりよくなろうとする芽をもっています。私たちは、そのひた向きな芽を全力で伸ばします。逆に、誤った方向へ進みかけているようであれば、全力でその悪しき芽を摘むようにします。保護者の皆様には、どうか、私たちと力を合わせて、お子さんの成長を支援していただきますようお願いいたします。 2年生、3年生の皆さん、進級おめでとうございます。 唐突ですが、皆さんに一つお尋ねをします。輪之内中学校が誇れることはどんなことですか。話ができる人は挙手をしてください。 私は、前任の山登校長先生から、「輪之内中学校は、地域でのボランティア活動が盛んで、生徒会を中心に自治的な活動が活発に行われている素晴らしい学校である」と聞いています。 前期生徒会長の坂口 峻(さかぐち しゅん)さん、前に来てください。前期生徒会執行部では、輪之内中をどんな学校にしようと考えていますか。 (生徒会長の話) 学校の主役は皆さんです。皆さん一人一人が、かけがえのない「命」を輝かせ、充実した学校生活を自らの力で築いていけるよう、自分たちで課題を見つけ、その解決に向けて知恵を絞ってアイデアを出し、試行錯誤を繰り返しながら活動を継続していってくれることを期待しています。坂口さん、どうもありがとうございました。 最後になりますが、今年度、私たちは、生徒にとっても、先生にとっても、だれもが「今日も楽しかった。明日もまた来たい」と思える学校をつくりたいと考えています。そのためには、だれもが認められているという「安心感」をもつことができ、だれもが学び合っているという「充実感」を味わい、そして、だれもが成長できたと「達成感」を実感できることが不可欠です。毎日の学校生活の中で、互いを認め合い、仲間と学び合い、一緒に成長し合うことができる輪之内中学校を、全校生徒 306名と先生方、保護者の皆さん、地域の皆さんとでつくっていこうではありませんか。よろしくお願いします。 平成28年4月7日 輪之内町立輪之内中学校長 香田 静夫 |